大たいまつの鉄骨製作

工場の鉄骨製作について

あちこちのクリスマスツリーが、

目を楽しませてくれる季節になりました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

常務の大鍛治洋介です。

 

中之島鉄工がある豊後高田市では、

日本三大裸祭りのひとつである

若宮八幡社秋季大祭・裸祭りが、

毎年11月に開催されています。

 

コロナ禍により2年連続で

中止となっていましたが、

今年は11月4日〜6日に

3年ぶりに開催されました。

 

「祭りで使用する豊後大たいまつを
 鉄骨で作って欲しい」

というご依頼を受けて、

当社で製作をさせていただきました。

 

 

桂川に立てられる『豊後大たいまつ(長さ約16m)』は、

例年大木で作られていましたが、

木材の高騰や地球環境への配慮もあり、

再利用ができるように鉄骨で製作されることになりました。

 

 

上部に向けて大きくなっている構造で、

上部にワラがつけられ燃やされます。

工場の鉄骨製作について

重さは約3トン(鉄骨2トン、木材1トン)。

 

いままでの木材と竹で作ったたいまつは、

6トンあったので、約半分の重さに軽量化。

 

3つに分けて作った鉄骨を、

桂川が干潮の時に運び、現地でくっつけました。

工場の鉄骨製作について

 

大木の時は土台に立てかけていましたが、

「垂直に立てたい」という要望を受けて、

鉄骨で土台を作り、ワイヤーで引っ張って垂直に立てました。

 

工場の鉄骨製作について

 

鉄骨の周りに竹がつけられ、
先端部分のワラ以外は燃えないように、

たいまつの内部に消火用の水が通る仕組みとなっています。

 

祭りの2週間前に設置は完了しました。

工場の鉄骨製作について

  

祭りの初日と3日目に、

たいまつに火が灯されますが、

鉄骨のたいまつは先端部分のみ

無事に燃えました。

 

鉄骨のたいまつを作ることは、

初めてのことだったので、

設計段階から試行錯誤でしたが、

地元の歴史的なお祭りに携わることができて、

とても嬉しかったです。

 

鉄骨のたいまつは、

来年以降も使用予定ですので、

メンテナンスをしっかり行って

地元の企業としてお役に立っていきたいと思います。